技術情報 TECHNOLOGY

機能性濾紙

濾紙を漉くときに機能性材料を混ぜたり、各種薬品を散布することで様々な特性を持つ濾紙を作ることができます。また多層構造にすることで一枚で複数の機能を持たせたり、濾過性能に優れた濾紙を作ることができます。

多層紙

たとえば、濾紙を多層(連続密度勾配)構造とすることで、濾過ライフを大幅に延長させることができます。

応用例

粗層+密層の多層構造(連続密度勾配)

自動車燃料用濾紙など

高精度層+サポート層の多層構造

中性能~HEPA相当エアフィルタ用濾材など

単層紙と多層紙(連続密度勾配)との比較

濾紙を多層構造(連続密度勾配)とすることで、単層紙に比べて濾過寿命を延長することが可能です。

粉体混抄紙

活性炭などの機能性粉体を混ぜて抄紙することにより、種々の特徴を持つ機能性濾紙を製造しております。さらに多層紙の製法を併用することで、同時に複数の機能を持たすことも可能です。混抄できる粉体は水と反応せず、水に溶けない粉体。粒子サイズについては応相談。

特徴

  • 粉末に比べ、シート状のため取扱が簡単
  • ハニカムやプリーツ体への成型が可能
  • 濾紙としての機能と複数の機能(脱臭、光触媒、抗菌、防かび、除湿など)を併せ持つ。

適用例

  • 活性炭(脱臭フィルタ、食用油浄化フィルタなど)
  • ゼオライト
  • シリカゲル(吸水紙)
  • 珪藻土
  • 酸化チタン
  • 活性白土(食用油浄化フィルタ)

薬品添着紙

シート形成時や形成後に各種薬品を散布、コーター加工、含浸加工することにより、特殊な性質を付与することができます。

適用例

  • 撥水処理(エアフィルタ、燃料用濾紙など)
  • 浸水処理(吸水蒸発紙など)
  • 抗菌処理(吸水蒸発紙など)
  • 強度付与(湿式不織布、フェノール樹脂加工紙など)

高精度液体用濾紙

セルロース系微細化繊維を用いた低圧損、高効率濾紙です。

特徴

  • 珪藻土濾過板並みの液体清澄性。
  • 耐水性に優れ、破れにくい。
  • 珪藻土用濾紙や従来の厚手濾紙に比べて軽量で作業負荷を軽減できる。

用途

  • 食品濾過用
  • 一般工業用

アクリルパルプ濾紙

特徴

  • 従来の定性濾紙に比べて水濡れ時の強度が強い。
  • 濾水度が同等の定性濾紙に比べて高精度
  • 酸やアルカリに対する耐久性向上

用途

  • 化学実験や溶剤濾過用
  • 精密濾過用
  • 沈殿物回収

吸水蒸発紙

ポリエステルタイプ、アクリル配合タイプ、セルロース配合タイプの3タイプをそろえています。

ポリエステルタイプ

優れた吸水性と抗菌・防かび性能を持ち、給水蒸発ユニットに最適な加工特性を有しています。

アクリル配合タイプ

長期間にわたり浸水性を維持し、ユニットでの自立性に優れています。

セルロース配合タイプ

優れた蒸発性と抗菌・防かび性能を持ち、剛性が高く加工性に優れています。